火焔菜(かえんさい/くわえんさい) 晩秋
【子季語】
ビート/あかな/さんごじゆな/テーブルビート
【解説】
アカザ科の一、二年生の根菜。地中海沿岸が原産で、サトウダイコンの変種。赤い色をしたカブのような形で、独特の甘みがり、鉄分・ビタミンなどを豊富に含む。赤蕪のように酢漬けなどにしたり、スープの具材などとして食す。
【科学的見解】
カエンサイは、ヒユ科フダンソウ属の栽培作物であり、根を食用とするビート(ビーツ)類と同等に扱われている。可食部の根は、一般的に赤みを帯びているが、黄色味が加わったもの等、複数品種が作出されている。本種は、砂糖の原材料になっているサトウダイコン(テンサイ)や茎葉を食用とするフダンソウ等と近縁の種である。(藤吉正明記)