菊芋(きくいも) 仲秋
【解説】
キク科ヒマワリ属の多年草。日本各地の平野部の荒地に自生する帰化植物。草丈は二、三メートルにもなり、九月から十月にかけて菊に似た黄色い花を咲かせる。食用となる地下茎が芋のようであることからこの名がついた。
【科学的見解】
菊芋(キクイモ)は、北米原産の多年草で、栽培されていたものが逸出し、河川や畑付近でたまに見られる。近縁種としては、同じ北米原産のイヌキクイモとキクイモモドキが知られている。キクイモの花弁は十から二十枚であるが、イヌキクイモは十枚以下である。(藤吉正明記)