浜大根の花(はまだいこんのはな) 晩春
【解説】
ダイコンの野生化したもので、日本各地の海岸、砂地、川原などに生える。高さは六、七十センチくらいになり、花弁のふちが淡い紅紫でダイコンの花より派手な感じがする。晩春、茎の先に総状花序をだし、十字の花をつける。葉は大根に似て荒い毛がある。
【科学的見解】
浜大根(ハマダイコン)は、栽培されていた大根が逸出し、野生定着することで形態・性質に変化が生じ、変種となったとされている。葉や花など見た目の形態は大根と似ているが、根系部分は肥大しない。(藤吉正明記)