菩薩祭(ぼさまつり) 仲秋
【子季語】
媽祖祭/媽祖会/媽祖勝会/媽祖降生会/船玉祭/菩薩踊
【解説】
八月二十二日。長崎の唐寺(興福寺、崇福寺、福済寺)で行なわれる媽祖(まそ)の生誕に関わるお祭。媽祖(菩薩)は海をつかさどる祭神。江戸期、貿易のため長崎に訪れる唐船には、航海の安全を祈って媽祖像を祀っていたという。出航までの間、その媽祖像を唐寺に預けて祭祀したのが由来で、当日媽祖堂の前には新鮮な魚介類や豚の頭などが供えられる。横浜では媽祖の生まれた三月に祭りが行なわれる。
【例句】
打つ鐘もちんぷんかんや菩薩祭
一茶「九番日記」
枸杞さげて帰船を呼ぶや菩薩祭
松瀬青々「妻木」