芋虫(いもむし) 初秋 季語と歳時記 【子季語】 とこよむし/柚子坊 【解説】 蝶や蛾の幼虫であるが毛虫と違って毛がない虫の総称である。芋の葉を食べる種類は雀蛾の幼虫で、体長が八十ミリほど。そのほかに柑橘類の葉を食べる揚羽蝶の幼虫もいて、こちらの体長は五十ミリほどである。 【例句】 芋虫や半分蝶になりかかり 来山「きさらぎ」 芋虫は芋のそよぎに見えにけり 太祇「太祇句選後篇」 芋虫や殻に干さるゝ月日照 言水「後れ雙六」