頬白(ほおじろ/ほほじろ) 晩春
【子季語】
画眉鳥/深山頬白
【解説】
スズメ目ホオジロ科の鳥。赤褐色で雀よりもやや大きい。顔は黒 色だが、頬が白いことからその名がついた。古来、美声を賞玩さ れてきた。鳴き声は「一筆啓上仕候」「源平つつじ白つつじ」と 聞こえるという。
【科学的見解】
ホオジロは、ホオジロ科の野鳥で、鹿児島県屋久島から北海道までの地域に留鳥として繁殖している。積雪の多い地域の個体は、冬期に暖地に移動する。食性は種子を好む傾向があり、地表付近に生えているイネ科やタデ科、マメ科等を好んで食べる。繁殖期は、四月から九月までで、年に一回から三回程度営巣する。近縁種としては、頬が赤褐色をしているホオアカが知られている。(藤吉正明記)