如月菜(きさらぎな) 初春
【子季語】
二月菜
【解説】
アブラナ科アブラナ属の野菜で広東白菜の変種。中国中部の原産。 葉は丸形で濃緑色、平らに重なる。表面に細かい皺があって柔ら かい。霜に当って甘味を生じ、陰暦二月(如月)頃のものが美味 でこの名がついている。
【科学的見解】
如月菜は、中国から導入されたタアサイのことである。日本へは、江戸時代頃に既に導入されていたらしいが、昭和以降に導入されたタアサイに対して如月菜という名が使用されているとのことである。タアサイ類は、全体的に盃形をしているところが特徴で、長崎ハクサイと呼ばれている野菜もその一種であるとされている。(藤吉正明記)