【解説】
マメ科クサネム属の一年草。日本全国の水田などの湿地帯に自生する。ネムノキに似たぎざぎざの葉を持ち、七月から八月にかけて葉腋から花序を出し淡黄色の蝶形の花を咲かせる。花の大きさは一センチくらい。
【科学的見解】
クサネムは、北海道から琉球、および世界の熱帯から温帯にかけて広く分布するマメ科の草本である。近年、熱帯アメリカ原産で花の色が淡桃色をしたエダウチクサネムと北アメリカ原産で茎の上部に荒い毛のあるアメリカクサネムが琉球および本州(神奈川県)に帰化しているとのことである。(藤吉正明記)