猫の子(ねこのこ) 晩春 季語と歳時記 【子季語】 子猫、猫の親、親猫、孕猫、子持猫、猫の産 【関連季語】 猫の恋 【解説】 春に生まれた猫の仔をいう。生まれたばかりの仔猫の愛らしさは無類である。これから味わうであろう世の荒波を思えば哀れでもある。 【例句】 猫の子や秤にかかりつつじやれる 一茶「おらが春」 猫の子のくんずほぐれつ胡蝶かな 其角「五元集」 捨仔猫地に手をついてもうこれまで 中村草田男「時機」 百代の過客しんがりに猫の子も 加藤楸邨「雪起し」 さまざまな恋の果なる子猫かな 長谷川櫂「虚空」