【子季語】
蚊遣/蚊火/蚊いぶし/蚊遣草/蚊遣木/蚊遣粉/蚊取線香/蚊除香水
【解説】
蚊やアブなど追い払うために松、杉、榧の葉、蓬などを焚いていぶすこと。現在では除虫菊を原料として練り固め、渦巻状にした蚊取り線香や虫除けの成分を科学的に処理した液状のものなどなどがある。
【例句】
蚊遣火の煙の中になく子かな
蝶夢「草根発句集」
あはれとより外には見えぬ蚊遣かな
嵐雪「其袋」
旅寝して香わろき草の蚊遣かな
去来「続虚栗」
燃え立つて貌はづかしき蚊やりかな
蕪村「連句会草稿」
もゆるときぱつと涼しき蚊遣かな
麦水「葛箒」