御忌(ぎょき) 晩春
【子季語】
法然忌/円光忌/御忌詣/御忌の寺/御忌の鐘/弁当始/衣装競べ/経の紐解/御忌小袖
【解説】
浄土宗の開祖法然の命日に行われる法要。命日は陰暦一月二十五日だが、明治十年より四月十五日から二十五日まで行われるようになった。昔の京都の人は一年の寺参りの始めとして遊山も兼ねて着飾って詣でたため御忌小袖、衣装競べ、弁当始といった。
【例句】
なには女や京を寒がる御忌詣
蕪村「蕪村句集」
八郡の空の霞や御忌の鐘
召波「春泥発句集」
着だをれの京を見に出よ御忌まふで
几董「晋明集二稿」