松毟(まつむしり) 三春
【子季語】
まつくぐり
【解説】
菊戴ともいい日本最小の小鳥。頭頂部が黄色で、雄は中心部が赤い。羽根は黒っぽく小さな白い斑がある。松の若葉を食べる。春、シベリア等から渡って来る。
【科学的見解】
キクイタダキは、別名として「まつむしり」や「まつくぐり」とも呼ばれている。本種は、キクイタダキ科の野鳥で、本州中部以北の地域で繁殖し、冬期になると低山の針葉樹が多い森や林に移動する。また、本種はカラ類(コガラ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ等)やエナガ等と混群を形成し、群れ行動を行うことで外敵から身を守っている。産卵期は六月から七月で、五個から八個程度産卵する。(藤吉正明記)