↓
 

季語と歳時記

きごさい歳時記

作成者アーカイブ: dvx22327

投稿ナビゲーション

← 古い投稿
新しい投稿 →

蕎麦湯(そばゆ)三冬

季語と歳時記

【解説】
蕎麦粉を熱湯で溶き、砂糖を加えて飲む。体が温まる。ただ現在は、蕎麦の茹で汁を指すことが多い。つけ蕎麦の残り汁に混ぜたり、焼酎割りで飲む。ちなみに「蕎麦掻」「蕎麦刈」なども冬の季語。「新蕎麦」は秋の季語。 
【例句】
新蕎麦の跡や蕎麦湯の温り
許六「公平日記」

我のみの柴折くべるそば湯かな
蕪村「蕪村句集」

赤椀に竜も出さうなそば湯かな
一茶「七番日記」

姉と居れば母のするよな蕎麦湯かな
大須賀乙字「乙字句集」

寝ねがての蕎麦湯かくなる庵主かな
杉田久女「杉田久女句集」

冷麦(ひやむぎ)三夏

季語と歳時記

【子季語】
冷し麦、切麦
【解説】
麺の一種で、小麦粉に塩を混ぜて水でこね、細くきって乾燥させたもの。素麺よりは太い。乾麺を茹でて冷水にさらし、氷を浮かべる。紫蘇や葱、茗荷などを刻んだ汁につけて食べる。涼味満点で、暑さで食欲の落ちたときなどに格好。室町時代末ごろにできたといわれ、当時は「切麦」といった。  
【例句】
冷麦は夜のものとて月のさす 
宗徳「よさむ」

酒の瀑布冷麦の九天より落るならむ
其角「虚栗」

きり麦や椎の葉にもる物ならず
蝶夢「草根発句集」

命惜しまむ冷麦のうまかりし
森澄雄「所生」

耳袋(みみぶくろ )三冬

季語と歳時記

【子季語】
耳掛、イヤーマフ
【解説】
耳を凍傷から守るため、北国などで用いる耳専用の防寒具。毛皮や毛糸で作られ、耳をすっぽり覆う。最近はスキー場などで頭や頬も一緒に覆えるフルフェイス様のものもある。

冬着(ふゆぎ)三冬

季語と歳時記

【子季語】
冬衣、冬物
【解説】
冬場に着る物の総称。「冬服」などに比べるとやや古風な響きがあり主に和服を指す。戦後、和服が徐々に廃れ、洋服が主流になる中で、「どてら」「股引」などとともに冬着もあまり使われなくなった。「セーター」「コート」「ジャンパー」などが主流になっている。

冬夕焼(ふゆゆうやけ、ふゆゆふやけ)三冬

季語と歳時記

【子季語】
寒夕焼、冬茜、寒茜、寒落暉
【解説】
単に「夕焼」といえば夏の季語だが、「冬の夕焼」「春の夕焼」「秋の夕焼」と一年中季語としてある。冬の夕焼は、枯木立や建物のコントラストが美しく、束の間ではあるが印象深い。子季語に「寒夕焼」「寒茜」もあるが、冬の夕焼に比べると、より寒中にある感が強い。 
【例句】
ずつしりと地鶏の卵冬茜
長谷川櫂「果実」

釘箱の釘ことごとく寒茜
長谷川櫂「天球」

鯵刺(あじさし、あぢさし)三夏

季語と歳時記

【子季語】
鮎刺、鮎鷹
【解説】
カモメ科アジサシ亜科に属する海鳥の総称。暖熱帯域に主に分布するが、南極圏にすむものも。飛翔力の強い長い翼、切れ込んだ尾、先細の嘴を持ち、地上や海面に降りることはめったにない。上空から海面近くの魚を狙い、急降下して刺すようにすばやく捕らえる。これが名前の由来。
【科学的見解】
アジサシ類は、カモメ科の鳥類で、日本では約二十種が知られている。そのうち日本で繁殖しているのは八種で、多くは南西諸島の島嶼で営巣をしている。九州以北で繁殖しているのは、コアジサシとアジサシである。アジサシは、主に旅鳥として海岸や河口に渡来し、コアジサシの繁殖地に交じって、営巣する場合があるとのことである。コアジサシは、夏鳥として日本に渡来し、本州以南で繁殖する。営巣場所は、海岸や河口付近の中州などの砂礫地を利用する。本種は、河口付近で小魚等を捕食し、二個体から三個体の雛を育てる。(藤吉正明記)

逃水(にげみず、にげみづ)晩春

季語と歳時記

【解説】
よく晴れた日の熱せられたアスファルト路面に、水溜りができたように見える蜃気楼現象。地表近くの気温が非常に高くなり、空気の上下層に密度の濃淡が生じるため、光が屈折して起こる。古来、武蔵野の逃げ水が有名で、歌にも詠まれた。「地鏡」「擬水」とも呼ばれる。 

鎌鼬(かまいたち)三冬

季語と歳時記

【子季語】
鎌風
【解説】
外気で皮膚が鋭い刃物で切ったように傷つく現象。昔は鼬や風神の仕業とされた。原因は、気象条件で空気中に真空に近い状態ができ、体内外の気圧差で傷つくというが、はっきりしない。東北や信越など北国に多く見られ、地域によっては七不思議の一つにも数えられる。

冬の雁(ふゆのかり )三冬

季語と歳時記

【子季語】
寒雁
【解説】
秋にシベリア方面から越冬のため渡って来た雁は湖沼や冬田などで群れで過ごす。「寒雁」ともいい、春に北帰するまで、寒々とした冬景色のなかで目にする機会は多い。 ちなみに「雁」「雁渡る」は秋の、「帰雁」は春の季語となる。
【例句】
伊勢の田の芥に下りて冬の雁 
河東碧梧桐「続春夏秋冬」

寒雁の声岬風に消えにけり 
大須賀乙字「炬火」

磯巌にまた日かげりぬ冬の雁 
原石鼎「花影」

波の花(なみのはな)晩冬

季語と歳時記

【子季語】
波の華、潮花
【解説】
岩礁に冬の高波が押し寄せ、砕け散る時にできる白い泡を花にたとえた。奥能登の海岸が有名で、大陸からの冷たく激しい季節風にもまれた黒い海に咲く白い花は美しい。

投稿ナビゲーション

← 古い投稿
新しい投稿 →
ことば検索


ヒット項目が多くなりすぎる季語です。下の文字を直接、クリックしてください。

春、梅、桜、花、夏、祭、秋、月、冬、雪、初春

 きごさいBASEへ


季節文化を発信

NPO法人「きごさい」(季語と歳時記の会)は、ネット歳時記「きごさい」を中心に季節文化を発信する仕事をしています。その活動はボランティアのみなさんの力で運営されています。賛同される方はご参加ください。

きごさいの仕事

  • インターネット歳時記「きごさい歳時記」
  • 山桜100万本植樹計画
  • 「きごさい」の発行
  • きごさい全国小中学生俳句大会
    • これまでの受賞句

メニュー

  • top
  • デジタル句集
  • お問合せ
  • 管理

リンク

  • きごさいBASE
  • カフェきごさい
©2026 - 季語と歳時記
↑