【解説】
春蜜柑伊予柑やネーブル、八朔柑など、春に採れる蜜柑のこと。
【科学的見解】
日本では、多くの柑橘類が主に東南アジアから導入され、本州から琉球までの地域で栽培されている。日本在来の柑橘類は、ニッポンタチバナ(タチバナ)やヒラミレモン(沖縄方言:シーカーシャー)等とされている。日本への導入後、人為的な品種改良や偶発的な突然変異(枝変わり)で現れたものを見出すことで、様々な品種が生み出されている。多くの柑橘類は十二月から翌年一月にかけて実るものが多いが、それ以降の二月から四月にかけて実る春の柑橘類を晩柑類と呼んでいる。(藤吉正明記)
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まるめろの花(まるめろのはな) 晩春
【解説】
まるめろはバラ科マルメロ属の落葉低木または小高木。高さは七、八メートルになる。葉は卵形で七、八センチくらい。五月ごろ枝先に白または淡紅色の花を一つつける。実は生食するほか、果実酒やジャムなどに利用する。
【科学的見解】
マルメロは、ペルシャ・トルキスタン地方原産の果樹であり、日本へは江戸初期に渡来したとされる。花は、5枚の花弁からなり、リンゴ同様の薄紅色の大きな花をつける。近縁種としてカリンが存在するが、カリンの果実は細長いのに対して、マルメロは短い洋ナシ型の果実を形成する。(藤吉正明記)
かりんの花(かりんのはな/くわりんのはな)三夏
【子季語】
からぼけの花/西洋かりん/メドラー/花梨
【解説】
かりんはバラ科ボケ属の落葉高木。中国原産で高さは十メートルにもなる。四月から五月にかけて枝先に淡紅色の五弁花を一つづつつける。秋に熟す実は砂糖漬けや榠櫨酒にするほか、咳止めの薬や利尿剤としても用いられる。
【科学的見解】
カリンは、バラ科の落葉高木で、日本へは江戸時代初期ごろに導入されたとのことである。カリンの果実は、芳香が良く、薬用効果もあることから、加工品として利用されている。果実に渋み成分が含まれているため、生食はされない。近縁種としては、マルメロが知られており、カリン同様に加工品として利用されている。カリンの花は、直径が三センチメートルほどあり、雌しべと雄しべが存在する両性花と雄しべのみの単性花を形成する。(藤吉正明記)
巴旦杏の花(はたんきょうのはな/はたんきやうのはな) 晩春
【子季語】
ぼたんきやうの花
【解説】
巴旦杏はバラ科で李の変種の果実。果樹として栽培される。四月ころ、葉腋に花径一・五センチほどの白い花を散形状に一個から三個咲かせる。果肉は甘酸っいが、熟すと甘みが増し香りがよい。
郁李の花(にわうめのはな/にはうめのはな) 晩春
【子季語】
庭梅の花/こうめの花/にはざくら
【解説】
郁李はバラ科サクラ属の落葉低木。高さは一メートルから二メートルくらい。葉は互生し、長さ五センチくらいの卵形。四月ころ葉より早く花径一・三センチほどの淡紅色や白の五弁花を多数咲かせる。
【科学的見解】
ニワウメは、バラ科の落葉低木で、古い時代に中国から観賞用として導入された。同じ中国から導入されたウメの花や実に似ており、また小さな木であることから、コウメとも呼ばれている。花は、桃色の花弁を五枚持ち、雄しべと雌しべを含んだ両性花を形成する。(藤吉正明記)
長春花(ちょうしゅんか/ちやうしゆんくわ) 晩春
【子季語】
月季花/庚申薔薇/四季咲薔薇
【解説】
バラ科バラ属の庭木。花は四季咲きで、枝先に一個から数個つく。花径は六センチくらい。花の色は、淡紅色や紅、白など。春から夏にかけて最も多く花をつける。
ミモザ(みもざ) 初春
初桜(はつざくら) 仲春
盆梅(ぼんばい) 初春
【子季語】
鉢の梅
【解説】
盆栽の梅のこと。平安時代には、貴族や一部の僧侶などの趣味であったが、江戸時代末期には庶民にも広まった。樹齢四百年を越える老木などもある。
手足荒る(てあしある) 三冬
【子季語】
顔荒る/肌荒る/冬肌/寒荒
【解説】
日本の太平洋側では冬になると空気が乾燥し、肌がかさかさになる。唇や手足、背中がかゆくなり、ひどいときは湿疹が生じたりする。肌荒れ用クリームやリップクリームは冬の必需品になる。


