【解説】
瓜はウリ科の蔓性一年草。胡瓜・越瓜・甜瓜・西瓜・南瓜・冬瓜夕顔などの総称。春に種を蒔き、初夏に定植する。定植時期は本葉四五枚が目安となる。西瓜の苗などは夕顔の台木に接いだりする。
dvx22327
姫芭蕉(ひめばしょう/ひめばせう)三夏
【子季語】
美人蕉
【解説】
バショウ科バショウ属の常緑多年草。原産地は中国南部からインドシナにかけて。草丈は二メートルくらいになる。バナナに似た大きな葉を持つ。五月から六月にかけて茎先にあざやかな朱色の苞を出し、苞のなかから橙色の花咲かせる。
【科学的見解】
ヒメバショウは、スカーレットバナナと呼ばれる朱色の花が特徴的な外来植物である。観賞用として温室などで栽培されている。名は、バショウに似ているが小型なのでヒメバショウと名付けられているが、花の美しさから美人蕉(ビジンショウ)とも呼ばれている。(藤吉正明記)
岩藤(いわふじ/いはふぢ) 初夏
【子季語】
庭藤/姫岩藤
【解説】
マメ科インディゴフェラ属落葉小低木。日本南部の川岸などに自生するが庭などにも植えられる。丈は五十センチくらい。葉は羽状複葉で、小葉は長楕円形。五月から六月にかけて、葉腋から花序を伸ばし紅紫色の蝶形の花を多数付ける。
絹糸草(きぬいとそう)三夏
【解説】
チモシーイネ科の多年草オオアワガエリ(帰化植物)の種を水盤の中の綿や泥の上にまき、丈が伸びた草の涼やかさを楽しむもの。稗、粟などを芽生えさせて青田のようにみせた盆栽・「稗蒔」のようなもの。
京鹿子(きょうかのこ/きやうかのこ)仲夏
【解説】
バラ科シモツケソウ属の宿根草。観賞用に庭などに植えられる。草丈は七十センチから一メートルくらい。六月から七月にかけて、茎の頂点に下野草に似たピンク色の花を咲かせる。
【科学的見解】
キョウガノコは、バラ科の多年草であり、観賞用として庭などで栽培されている。花は紅紫色で日本在来のシモツケソウに似ているが、本種の方が花の数が多く、また一つの花の中で複数の湾曲した雄花が存在しているところが異なる。茎にはトゲも生えている。ごく稀に白花のものが存在し、ナツユキソウという名で区別されている。(藤吉正明記)
風車の花(かざぐるまのはな) 初夏
甘草(かんぞう/かんざう) 初夏
【子季語】
あまくさ/あまき
【解説】
ロシアを原産とするマメ科の多年草で、根は乾燥させて生薬に利用する。草丈は五十センチから一メートルくらい。夏から秋にかけて葉腋から総状花序を出して淡紫色の蝶形の花を咲かせる。
【科学的見解】
カンゾウ類は、中国北部から南ヨーロッパの乾燥地帯に生育するマメ科の多年草であるウラルカンゾウとスペインカンゾウが知られている。両者は、ショ糖の百倍以上の甘味を有するといわれているグリチルリチン酸を多く含んでいるため、甘味料や薬用として現在でも盛んに利用されている。近縁種として、甘味成分を有していないイヌカンゾウという種も存在する。(藤吉正明記)
【例句】
甘草の咲き添ふ石の野中めき
松本たかし「鷹」
ペチュニア 三夏
ベゴニア 三夏
【解説】
シュウカイドウ科ベゴニア属の植物の総称。草丈は二十センチから三十センチくらい。観賞用に鉢や花壇に植えられる。シュウカイドウに似たつややかな葉をもち、五月から十月にかけて赤やピンク、白などの花を咲かせる。背が高い木立ベゴニアという種類もある。
【科学的見解】
ベゴニアの標準和名は、シキザキベゴニアである。本種は、ブラジル原産であり、観賞用に花壇や庭先などで栽培される多年草で、シュウカイドウ科シュウカイドウ属二種を交配して生み出された園芸種である。近縁種としては、インド原産の葉が大きいタイヨウベゴニアが知られており、耐寒性がないため温室などで栽培されている。
蒜の花(にんにくのはな) 晩夏
【子季語】
ひるの花/花にんにく
【解説】
蒜はユリ科の多年草。地下に生ずる大きな鱗茎を食用、薬用、強壮剤に用いる。八月ころに花茎を伸ばし薄紫色の小さな花を球状咲かせるが、鱗茎を太らせるためすぐに摘み取られてしまう。
【科学的見解】
ニンニクは、中央アジア原産のヒガンバナ科(旧ユリ科)の多年草で、強烈な臭気を持つ野菜として広く栽培されている。ニンニク特有の香味は、食欲増進効果や滋養強壮効果をもたらしている。花は夏に開花し、一花茎に多数の総苞葉に包まれた小花が塊状につき、時にむかごも生じるとのことである。一般的に食用となる部分は、鱗茎と呼ばれている部分である。(藤吉正明記)


