【子季語】
きも和、鮟鱇汁
【解説】
鮟鱇のひれ、皮、えら、肝など、骨を除いてすべて食べられる。葱や豆腐などとともに、煮ながら食べる鍋料理。特に肝は海のフォアグラと呼ばれ旨い。深海魚で表面がぬるぬるしているので、吊るし切りにして捌く。
【例句】
鮟鱇鍋河豚の苦説もなかりけり
正岡子規「子規句集」
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炭火(すみび)三冬
胼(ひび)晩冬
【子季語】
胼薬
【解説】
手足などの皮膚の表皮が寒さの為に乾燥して細かい亀裂が生じたもの。ひどくなると熱を持ったり血が滲んだりする。グリセリンなどを塗って保湿する。
【例句】
勤行に腕の胼やうす衣
太祇「太祇句選」
胼の手を真綿に恥づる女かな
几菫「普明集二稿」
競べあふ胝の手先や寮の尼
召波「春泥発句集」
な泣きそと拭へば胼や吾子の頬
杉田久女「杉田久女句集」
火事(かじ、くわじ)三冬
【子季語】
山火事、火の見櫓、火事装束、大火、遠火事、昼火事、近火、火事跡半鐘台、火の見番
【解説】
家、船、山林などが焼けること。冬は空気が乾燥し強風の日が多く、また防寒のためにストーブや炬燵等火気を使うので火事が多くなる。
【例句】
三度火事に逢うて尚住む神田かな
岡本松浜「新春夏秋冬」
遠火事に物売り通る静かかな
富田木歩「定本木歩句集」
月西に大火下火となりにけり
小沢碧童「続春夏秋冬」
人知らぬ静かな火事を見てゐたり
久米三汀「返り花」
今川焼(いまがわやき、いまがはやき)三冬
ビール 三夏
秋祭(あきまつり)三秋
神楽(かぐら)仲冬
【子季語】
神遊、神楽歌、御神楽、人長、庭燎、採物、大前張、小前張、千歳、早歌
【解説】
古代より続く神座に神を迎え長命を祈願する神事。神代の天鈿女 命「あまのうずめのみこと」の舞踊に源を発する。宮中で十二月 中旬に神事が行われる。時代や地方によりさまざまな形がある。
【例句】
禰宜は座につくやうずめの神神楽
貞室「玉海集」
歌神楽肩ぬく猫の皮よりや
常矩「俳諧雑巾」
水洟に神楽の袖をぬらしけり
来山「再興木場駒」
顔つきのよそよそしきや神楽笛
鬼貫「ひこばへ」
神楽舟澪の灯の御火白くたけ
嵐雪「虚栗」
おもしろもなうて身にしむ神楽かな
北枝「卯辰集」
ふるかれや神楽拍子に神楽声
路通「其袋」
天津星もならび出づらめ神楽の座
暁台「手紙」






