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季語と歳時記

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味噌搗(みそつき) 三冬

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【子季語】 
味噌作る/味噌焚き/寒味噌/味噌玉/味噌釜
【解説】 
味噌をつくるため、大豆を柔らかくなるまで煮て、塩を加え臼で 搗くこと。米麹や麦麹を加える麹味噌や、麹を使わない豆味噌な ど、つくり方は各地域によって異なる。桶に入れ、熟成させるが仕込んでから三年目くらいが食べ頃となる。
【例句】
味噌搗いて冬の支度を完うす 
相島虚吼「相島虚吼句集」

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寒葵(かんあおい/かんあふひ) 初冬

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【解説】
山中の陰地などに生じるウマノスズクサ科の多年草。葵とはまったく別の種類。長い柄をもつ卵形の葉が二、三枚出る。葉はやや厚めで濃い緑色、白い斑や筋の入ったものがある。初冬、葉柄の根元になかば埋もれて暗紫色の小さな花が三、四個咲く。
【科学的見解】
寒葵(カンアオイ)は、関東周辺の山地の林内に自生する常緑の多年草であり、カントウカンアオイとも呼ばれている。その他、カンアオイの近縁種は、ミヤコアオイ、オナガカンアオイ、ランヨウアオイなど二十種以上存在する。(藤吉正明記)
【例句】
軒下の日に咲きにけり寒葵
村上鬼城「定本鬼城句集」

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熊祭(くままつり) 三冬

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【子季語】 
熊送/贄の熊/神の熊/カムイオマンテ/イオマンテ/花箭(はなや)
【解説】 
熊を神の使いとするアイヌの人々が行う祭で、神から肉や毛皮をいただき、その魂を神の国に返すという儀式。熊の子を生け捕りにして育て、それを贄とする。祝詞を捧げるなどの儀式ののち熊 を絞殺、首を祭壇に供え、肉であつものをつくり、酒宴を行う。

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草城忌(そうじょうき/さうじやうき) 晩冬

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【子季語】
凍鶴忌/銀(しろがね)忌/鶴唳忌/東鶴忌
【解説】
俳人日野草城(一九〇一~一九五六)の忌日。一月二十九日。東 京生まれ、本名は克修(かつのぶ)。「京大三高俳句会」を結成、のち「ホトトギス」同人。「旗艦」を創刊し新興俳句運動を展 開した。戦後は「青玄」を創刊主宰した。

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氷魚(ひうお/ひうを) 三冬

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【子季語】 
ひを/氷魚汲む
【解説】 
琵琶湖、宇治川、田上川に産する鮎の子。体長は二~三センチで半透明の白色をしている。晩秋に産卵。孵化後一、二ヵ月を経た稚魚を冬、網代や掬い網で獲る。味は白魚より淡白とされる。
【例句】
遠山にうごかぬ雲や氷魚取
松婦「田毎の日」

月影の砕けては寄る氷魚かな
松笙「類題発句集」

氷魚くへば瀬々の網代木見たきかな 
松瀬青々「松苗」

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冬休(ふゆやすみ) 仲冬

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【子季語】
年末休暇
【解説】
学校の冬季休暇で、十二月二十五日頃から一月七日ころまでが一 般的。夏期休暇より期間が短いが、クリスマスや年の暮、お正月など楽しみが多い。雪深い北国では他の地域より期間が長い。

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猟人(かりうど) 三冬

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【子季語】
猟夫(さつお)/猟人(りょうじん)/またぎ
【解説】
猟を仕事とするひと。東北地方ではまたぎともいい、熊や猪、魚や鳥などをとった。今はこれを職業とするひとは減って鴨、雉子、山鳥など野鳥を撃つ遊猟が多い。

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厚司(あつし) 三冬

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【子季語】 
厚子
【解説】
山野に自生するおひょうという木の繊維の糸を織ったもの。手ざわりは荒いが丈夫な布で、アイヌ人が平常着としていた。「あつし」はアイヌ語でおひょうのこと。明治の頃、大阪南部で作られた厚地手織のことも厚司といった。

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冬眠(とうみん)三冬

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【解説】
冬期、ある種類の動物がものを食べることをやめ、活動を停止して眠ったような状態で過ごすこと。へび、かえる、とかげなど、 変温動物が行う。はりねずみやこうもりなどの哺乳類にも見られ るが、こちらは完全な冬眠ではなく、ときどき目を覚まして排泄 や摂食をする。
【科学的見解】
両生類と爬虫類は、外部環境の温度に依存する変温動物である。四季のある温帯地域では、冬期に気温が低下するため、それらは体内の生理活性が低下し、動けなくなる。そのため、気温が下がり始める秋頃になると、それらは冬眠場所を探すようになる。冬眠場所としては、氷点下以下の外気を避けるために、岩や倒木の下、土の中のネズミ類の巣穴等に潜り込み、一定の湿度環境のもとで春先まで代謝を極力落とし昏睡状態で冬眠する。それらは昏睡状態になることで体内のエネルギー消費を最小限に抑えることができる。しかしながら、冬眠環境が悪化した場合は、体内の水分不足や氷点下以下の極度の低温等により、冬眠中に死に至ることがある。(藤吉正明記)

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豆撒(まめまき) 晩冬

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 setubun【子季語】
年の豆/鬼打豆/豆打/鬼の豆/年男/年女/福豆/年取豆 豆はやす/鬼は外/福は内
【解説】
節分の夜、神社や寺院、家庭で豆を打って鬼を追い払う行事。炒 った大豆を用いる。神仏に供えた豆を「福は内、鬼は外」と囃し ながら撒く。豆を撒くのは年男で、その年の干支、あるいは厄年にあたるものがつとめた。撒いたのち、自分の年の数だけ豆を食べる風習もある。
【例句】
つつみ紙も余慶やまれのとしの豆 
重頼「桜川」

赭丹ぬりの鬼もしらめよ除夜の豆
惟中「俳諧三部抄」

豆音も聞かぬ藁屋に是や此 
嵐雪「続山彦」

豆をうつ声のうちなる笑ひかな
其角「五元集拾遺」

今ここに團十郎や鬼は外
其角「五元集拾遺」

年かくすやりてが豆を奪ひけり
几董「井華集」

煎豆の福が来たぞよ懐へ
一茶「七番日記」

三ツ子さへかりりかりりや年の豆
一茶「八番日記」

年の豆我が盃中に落ちにけり
相島虚吼「相島虚吼句集」

喪の家や埃にまじる年の豆
石橋秀野「桜濃く」

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