【子季語】
炬火祭/松明祭
【解説】
十月十二日と十六日に近い日曜日、京都市伏見区三栖神社の祭礼。初日の御出祭は葦を束ねた大炬火が、中書島から京橋まで練る壮 大な火祭。二日目の本祭は、人櫓に担がれた雌雄一対の獅子頭が、氏子町を練って厄を払う。子供神輿、高張提灯の行列も賑やか。
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刺鯖(さしさば) 初秋
【子季語】
差鯖
【解説】
鯖を背開きにして塩漬けにし、二尾を刺し連ねて一刺とした乾物をいう。盆の間、父母の長寿を祈る祝儀ものとして食し、蓮の飯とあわせ、親類縁者や世話になった人々にも贈った。
【例句】
生霊は刺鯖喰うて現かな
北枝「薦獅子集」
さし鯖の仏臭くも哀れなり
五朗「発句題叢」
表から来る刺鯖の使ひかな
井上井月「井月全集」
粟田神社祭(あわたじんじゃまつり/あはたじんじやまつり) 晩秋
【子季語】
粟田口祭
【解説】
京都市東山区の粟田神社の祭礼。祇園祭山鉾の最初の形といわれ る剣鉾があり、曲持が見ものであったが、大正時代に途絶えた。現在、九日の御出祭は、瓜鉾、地蔵鉾、十二燈の夜渡が。十日の神幸祭は柏鉾が練り、十五日の大祭は神輿に剣鉾がお供をする。
【例句】
橋わたす鉾さしはやせ粟田口
太祇「題林集」
北野祭(きたのまつり) 初秋
【解説】
京都北野天満宮、八月四日の例祭を言う。この日は、道真の誕生日にあたり、一条天皇が初めて勅祭を斎行された日で、以前は勅 使が参行し神輿の渡御もあったが、現在は、神職による祭儀がとり行われるのみ。
【例句】
北野まつりまことのみちに家内かな
季吟「桜川」
竹生島祭(ちくぶしままつり) 初秋
【子季語】
竹生島蓮華会/竹生島蓮華頭/法華会
【解説】
八月十五日、琵琶湖竹生島で行われる例祭。竹生島弁天(宝厳寺)にて、天下太平、五穀豊穣を祈願して法要が営まれる。かっては、多くの蓮華を用いて法要を行ったので蓮華会とも言われた。
松尾神事相撲(まつのおしんじすもう/まつのをしんじすまふ) 仲秋
【解説】
京都西京区松尾大社の神事相撲。洛中最古社のひとつで、酒の神として信仰され、風雨平穏、五穀豊穣を祈って相撲を奉納した。 現在、九月第一日曜に八朔祭があり、子供神輿の出御、学生相撲、赤褌が愛らしい赤ちゃん相撲、嵯峨野六斎の奉納がある。
貴船の狭小神輿(きぶねのささみこし) 晩秋
【子季語】
狭小神輿
【解説】
京都洛北にある貴船神社は、雨を祈り晴を祈って霊験がある。鎌倉末期、疫病が流行り大勢の子供が亡くなった。貴船の神の祟りと、陰暦九月一日から九日間、洛中の子供達が小さな神輿を担いで市内をねり歩いたという。早くに廃れてしまった。
伊勢御遷宮(いせごせんぐう宮) 晩秋
【子季語】
御遷宮
【解説】
伊勢神宮は、萱葺白木造りの清浄な建物で、二十年ごとに新しく 社殿を建て、御神体を移し替える式年遷宮という制度がある。御用材を伐る山口祭から当日まで、百幾つの儀式が昔に変わらぬ荘厳の内に執り行われる。日は十月ごろ、天皇が決める。
【例句】
たふとさに皆押しあひぬ御遷宮
芭蕉「花摘」
後の雛(のちのひな) 晩秋
【子季語】
秋の雛/菊雛/菊の絵櫃
【解説】
三月三日の雛遊び同様、陰暦の九月九日にも雛を飾って遊んだと いう。江戸時代の慣わしである。
【例句】
奈良里や世に叮嚀に後の雛
嘯山「葎亭句集」
豊年の雨御覧ぜよ雛達
一茶「七番目記」
後の雛うしろ姿ぞ見られける
泉鏡花「鏡花全集」
岩倉祭(いわくらまつり/いはくらまつり) 晩秋
【子季語】
尻たたき祭
【解説】
陰暦九月十五日、京都市左京区岩倉の石座神社で行われた、北山石蔵明神祭のこと。岩倉地域の産土神で、創建は古い。受胎を祈 るまじないに、新婚の女性の尻を小さい枝木で打って神事としたので、尻たたき祭ともいう。明治になって途絶えた。
