【子季語】
御手洗祭
【解説】
京都北野天満宮の行事で、学問の神として尊崇された菅神の七夕神事である。昔は、松梅院主が内陣で御手水を献じたので、北野御手水の名がある。現在は、七月七日、道真遺愛の松風の硯、水差、角盥に梶の葉を添え、御手水が神前に献じられる。
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愛宕火(あたごび) 初秋
【解説】
七月三十一日夜、兵庫県愛宕山の愛宕権現で、灯籠に点火するのが遠くから見られ、「愛宕火」と言われる。愛宕権現は、火防ぎの神として信仰を集め、六~八月、近畿や山陰地方を中心に火祭が行われる。
【例句】
愛宕火やむれつつ暮を花ざかり
鬼貫「七車」
北野祭(きたのまつり) 初秋
【解説】
京都北野天満宮、八月四日の例祭を言う。この日は、道真の誕生日にあたり、一条天皇が初めて勅祭を斎行された日で、以前は勅 使が参行し神輿の渡御もあったが、現在は、神職による祭儀がとり行われるのみ。
【例句】
北野まつりまことのみちに家内かな
季吟「桜川」
本願寺籠花(ほんがんじかごはな/ほんぐわんじのかごはな) 初秋
【子季語】
本願寺立花/七日の花揃
【解説】
昔、行われた七夕の行事。東西本願寺の末寺が、草花で作った鳥獣、人形などを籠に挿して本山に献じた。一般にも公開したので見物人でにぎわったという。現在は行われていない。
茱萸の袋(ぐみのふくろ) 晩秋
【子季語】
茱萸の佩
【解説】
茱萸の実を入れた袋をいう。重陽の節句にこの袋を身につければ、茱萸の香気によって邪気がはらわれ、長寿をたまわると信じられていた。食用とする現在の茱萸とは種類が異なる。
【例句】
稚子の肘にくくるや茱萸袋
松瀬青々「妻木」
梶鞠(かじまり/かぢまり) 初秋
【子季語】
飛鳥井の鞠/梶の鞠/七夕の鞠/楮の鞠/七夕の蹴鞠
【解説】
蹴鞠の家元である京都飛鳥井家の邸宅跡の白峯神宮で、七夕の日に行なわれる蹴鞠会。七夕の二星にたむけられる。
【例句】
きちかうの露にもぬれよ鞠袴
几董「井華集」
高鞠や月は七日の暮早み
可僚「発句題叢」
茱萸の酒(ぐみのさけ) 晩秋
【解説】
重陽に茱萸の酒を飲むと、邪気を払い長生きできるとされた。食用とする現在の茱萸とは種類が異なる。
釜蓋朔日(かまぶたついたち)初秋
【子季語】
蜻蛉朔日/釜の口あき
【解説】
陰暦の七月一日は地獄の釜の蓋が開いて、霊魂が家に帰るという。この日から盆入りとして盂蘭盆の準備を始めるところもある。
菊酒(きくざけ) 晩秋
【子季語】
菊の酒/菊花の酒
【解説】
重陽の節句に菊の花を浮かべて飲む酒をいう。中国では、菊酒を酌むことで長生きできるという言い伝えがあり、それが日本にも 伝わったもの。この習慣は、朝廷をはじめ武家や民間にも広まった。現在でも下賀茂神社などでは、重陽の節句に菊酒を振舞う。
【例句】
菊酒に薄綿人のほめきかな
西鶴「発句題林集」
草の戸や日暮れてくれし菊の酒
芭蕉「笈日記」
菊酒の加賀に知る人おとづれよ
許六「摩詰庵入日記」
草の戸の用意をかしや菊の酒
太祗「太祇句選後編」
よもぎふや袖かたしきて菊の酒
一茶「文化句帖」
七日盆(なぬかぼん) 初秋
【子季語】
盆始め/七日日/磨き盆/池替盆/墓薙ぎ
【解説】
七月七日をお盆の入りとすること。色々な盆支度がはじめられる。 近畿地方などのことで、関東などには見られない。
