何首烏芋(かしゅういも) 三秋
【解説】
黄独(けいも) ヤマノイモ科ヤマノイモ属の蔓性多年草。畑に栽培される。葉は 大きなハート型で、蔓に互生する。根は球状で直径六センチから 十センチくらいでひげ根に覆われている。生薬になるほか、煮た り焼いたりして食す。
【科学的見解】
カシュウイモは、中国原産のつる性多年草である。本種は、雄花と雌花が株で分かれる雌雄異株であるが、日本では雌株しか見られないとのことである。本種は、ヤマノイモ類の仲間であるため、葉の付けの根の葉腋に腋芽(むかご)を形成する。そのむかごは約二センチメートルの大きさであり、土に埋めると根と芽が生え、新たな植物体となる。近縁のものとして、むかごがジャガイモの大きさまで肥大するものも存在し、エアーポテトと呼ばれ畑などで栽培されている。(藤吉正明記)