啄木鳥(きつつき)三秋 季語と歳時記 【子季語】 木突、けらつつき、けら、番匠鳥、赤げら、青げら、小げら、山げら、熊げら三趾げら、蟻吸、木たたき 【解説】 小げら、赤げら、青げらなどキツツキ科の鳥の総称。留鳥。餌を採るときの木を叩く音と、目立つ色彩が、晩秋の雑木林などで印象的。 【例句】 木啄の入りまはりけりやぶの松 丈草「有磯海」 木つつきのつつき登るや蔦の間 浪化「柿表紙」 手斧打つ音も木ぶかし啄木鳥 蕪村「明和八年句稿」 木つつきの死ねとて敲く柱かな 一茶「文化句帖」 啄木鳥の月に驚く木の間かな 樗堂「萍窓集」