【解説】
ケシ科ケシ属の多年草。西アジア原産。葉や茎に粗い毛が見られる。晩春から初夏にかけて、一メートルにもなる花茎を伸ばし、花径二十センチにもなるオレンジ色のやピンクの大きな花を咲かせる。
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布袋葵(ほていあおい) 晩夏
【子季語】
布袋草/和蘭水葵
【解説】
ミズアオイ科ホテイアオイ属の多年草。南アフリカ原産の水草で池などに浮いた状態で生育する。葉の付け根あたりのふくらみが、七福神の布袋様に似ているところからこの名がある。夏に淡い紫色の花を咲かせる。繁殖力が高く、池を覆うほど増える。
【科学的見解】
ホテイアオイは、ミズアオイ科ホテイアオイ属の浮水性の多年草で、流れの緩やかな水域に生育する。本種は、熱帯アメリカ原産の外来植物で、本州関東以西から沖縄までの地域に野生化している。寒さに弱いため、霜が降りる場所では越冬できず、一年草となる。似た植物としては、日本在来のミズアオイが知られているが、ミズアオイは抽水性のため、浮水性の本種とは生活様式が大きく異なる。本種は、在来種の生育を脅かすほど水域での繁殖力が高いため、世界および日本の侵略的外来種ワースト百に選定されている。(藤吉正明記)
ゼラニューム 三夏
【子季語】
天竺葵
【解説】
フウロソウ科テンジクアオイ属の多年草。南アフリカ原産で江戸時代にオランダから渡来した。開花時期が長く初夏から冬に入っても花を見ることができる。丈は三十センチくらいで、赤やピンクの五弁の花を咲かせる。
【科学的見解】
ゼラニュームの標準和名は、テンジクアオイである。本種は、フウロソウ科の多年草であり、花の色や葉の模様が多様であることから、園芸植物として人気が高い。南アフリカ原産の植物であり、あまり耐寒性がないため、霜の降りる地域では冬季に室内栽培が必要である。近縁種としては、同じ南アフリカ原産のモンテンジクアオイやキクバテンジクアオイなどが存在する。(藤吉正明記)
アイリス 仲夏
世継榾(よつぎほた) 暮
【解説】
年越しの夜、火を絶やさないために燃やし続ける榾をいう。
岡見(おかみ/をかみ) 暮
【子季語】
逆蓑
【解説】
大晦日の夜、蓑を逆さに着て、高いところから自分の家を見れば、来年の吉凶が見えるというもの。
【例句】
岡見すと妹のつくろひぬ小家(こへ)の門
嵐雪「其袋」
闇がりにひとりうなづく岡見かな
営之「河鵆」
岡見すと云ひけむ細井治朗太夫
伊藤松宇「松宇句集」
老人の何に驚く岡見かな
石井露月「露月句集」
千葉笑(ちばわらい/ちばわらひ) 暮
【解説】
千葉の千葉寺(せんようじ)の大晦日の集いのこと。庶民が面体を隠して集まり、役人や庄屋などの日ごろの行状を書き出し、大いに笑いあったという。「諸役人この笑ひに逢はじと、常に謹むなり」『本朝俗諺志』とある。
【例句】
千葉寺や隅のこどももむり笑ひ
一茶「九番日記」
眉つつみ狐も出るや千葉笑ひ
松瀬青々「妻木」
臘日(ろうじつ/らふじつ) 暮
【解説】
臘祭大晦日のこと。「臘」には「接(つぐ)」という意味があり。新年と旧年をつなぐ日でもある。
終相場(しまいそうば/しまひそうば) 暮
【解説】
一年の最後の株取引の相場を言う。兜町の東京証券取引所では十二月二十八日(大納会)がそれにあたる。
柱餅(はしらもち) 暮
【解説】
長崎の柱餅長崎の餅搗の風習。最後に搗いた餅を、袋の形にして大黒柱に打ち付けておくこと。正月十五日に、その餅をどんどの火であぶって食べ、一年の無病息災を願った。

