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季語と歳時記

きごさい歳時記

作成者アーカイブ: dvx22327

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茯苓(ぶくりょう/ぶくりやう) 仲秋

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【子季語】
白茯苓/赤茯苓
【解説】
サルノコシカケ科のキノコの一種。アカマツとクロマツの根に寄生するもので形はキクイモに似る。漢方薬として利尿剤や健胃剤、鎮静薬などに用いられる。
【科学的見解】
ブクリョウは、漢方薬で有名な菌類であり、マツ類の根元付近で菌核が発見される。菌核は、ふつうサツマイモ大から人頭大まであり、表面は灰褐色でしわを帯びるが、内部は白色となってる。その菌核を湿った場所に置いておくと表面付近にキノコ(子実体)が発生することがあるそうである。(藤吉正明記)

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猿の腰掛(さるのこしかけ)三秋

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【子季語】
胡孫眼/猿茸/万年茸/霊芝
【解説】
サルノコシカケ科およびキコブタケ科の硬い多年生の茸の総称。数十年経過したものは傘の径が一メートルにもなるものがある。切り株や立ち枯れの樹木に発生する。一部ではガンの抑制効果があると信じられているが、定かではない。

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紅茸(べにたけ) 仲秋

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【解説】
ベニタケ科ベニタケ属の茸の総称。紅茸といっても、色は茶から灰褐色、ピンクなどさまざま。茸はもろく折れやすい。ほとんどが辛く、食には適さない。赤いものが多いのでこの名がある。
【科学的見解】
紅茸類の代表種としては、ドクベニタケやシュイロハツ、チシオハツなどが挙げられる。これらは、マツ林やシイ・カシ林でよく見られ、樹木と共生を行っている共生菌類である。(藤吉正明記)

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毒茸(どくたけ) 三秋

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【子季語】
どくきのこ/汗茸/笑ひ茸/しびれ茸/苦栗茸
【解説】
毒きのこのこと。軽い下痢程度で収まるものもあるが、ドクツルタケのように食すと致命的になるものもある。近年もっとも中毒が多いのは月夜茸。椎茸に似た茸である。写真は天狗茸。
【科学的見解】
菌類の中でも人に対して有毒成分を持つものを毒茸と称している。キノコなどの菌類は、通常植物の枯葉や枯木を分解し生活をしているものと樹木の根に菌類の菌糸がつながり、共生関係を築いて生活をしているものに分かれるが、両者ともに毒茸を有している。キノコの子実体は梅雨や秋雨後に出現するものが多く、代表的な毒茸としてはドクツルタケ、ツキヨタケ、テングタケ、ドクベニタケ、ニガクリタケ、シロハツモドキ、キホウキタケ等が知られている。(藤吉正明記)

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岩茸(いわたけ/いはたけ) 晩秋

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【子季語】
高嶺岩茸/岩茸採
【解説】
地衣類イワタケ科で日本各地の山地の岩上に生ずる。地衣体は扁平な楕円状で径は五センチから十センチくらい。色は光沢のない灰褐色である。古くから食用として知られているが、切り立った岸壁などに生えるため、採取はきわめて危険な作業となる。三杯酢や和え物にして食す。
【科学的見解】
岩茸(イワタケ)は、菌類と藻類の共生体である地衣類の仲間で、北海道から九州の低山帯の岩上に付着して生育している。主に食用にされている種はイワタケであるが、その他近い仲間としてはヒメイワタケ、アナイワタケ、タカネイワタケ、シワイワタケなどが存在する。(藤吉正明記)

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栗茸(くりたけ) 晩秋

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【子季語】
栗もたし
【解説】
モエギタケ科の茸。栗、楢、櫟などの倒木にかたまって生える。高さは五センチから十センチくらい。傘は三センチから六センチくらいで色は茶褐色。食茸ではあるが、それほどおいしい茸ではない。

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夏解草(げげそう/げげさう) 初秋

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【子季語】
観音草/吉祥草
【解説】
ユリ科キチジョウソウ属の多年草。本州、四国、九州の湿り気のある山地の日陰に自生する。葉は線形で長さ二十センチくらい。根本から叢生する。九月ころ葉の中から十センチほどの花茎を伸ばし淡紅色の花を穂状につける。この花が咲くといいことがあるというので、吉祥草の名がある。
【科学的見解】
ゲゲソウは、標準和名としてキチジョウソウと呼ばれている。本種は、本州関東以西から九州まで分布する多年草である。本種は、スズラン属に近いが、葉が線形で花は穂状に上向きにつく点で異なる。(藤吉正明記)

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菱紅葉(ひしもみじ/ひしもみぢ) 晩秋

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【解説】
菱はアカバナ科ヒシ属の水生一年草。泥の中に根を張り、夏に白い可憐な花を咲かせる。水面を覆う葉は秋に赤く色づき美しい。

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水草紅葉(みずくさもみじ/みづくさもみぢ) 晩秋

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【子季語】
萍紅葉
【解説】
萍や睡蓮、菱など水草が紅葉すること。水面に映える紅葉は、地上の紅葉とはまた違った趣を持つ。

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蒲の絮(がまのわた) 初秋

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【子季語】
蒲の穂絮
【解説】
蒲はガマ科の多年草。川、池、湿地など水辺に群生する。七~八月頃、直立した茎の先に茶色い円筒状花穂をつける。花穂は秋になるとほぐれ、絮状になって飛散する。
【科学的見解】
ガマは、北海道から九州の流れの緩やかな湿地に生育する大型の多年草である。似た植物としては、小型のコガマと雄花と雌花の間にむき出しの茎が存在するヒメガマが知られている。三者ともに、果実が熟すと細長い冠毛を持つ種子を形成し、それらを風によって散布する。一果実あたりの種子数は、数万から数十万個になる。(藤吉正明記)

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