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季語と歳時記

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猩々蠅(しょうじょうばえ/しやうじやうばへ) 三夏

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【子季語】
さし/猩々/酒蠅
【解説】
ハエ目ショウジョウバエ科に属するハエの総称をいう。多くは体長三ミリくらいで、発酵するものにたかりたがる。複眼が赤く、酒を好むことから「猩々」という名がついた。

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油虫(あぶらむし)三夏

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【子季語】
ごきぶり/御器かぶり/あまめ
【解説】
ゴキブリ目のうちシロアリ以外のものの総称。湿ったところを好み、屋内では台所などに現れる。体長は一センチくらいで、体は扁平楕円形。色は光沢のある黒褐色。害虫ではないが人に嫌われ る虫で駆除の対象となる。

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赤腹(あかはら) 三夏

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【解説】
本州中部以北で繁殖し、明るい林を好む、二十四センチ程の鳥。上面は茶色がかったオリーブ色、胸から腹は橙色だが腹中央は白い。キョロンキョロンツィーという鳴き声は澄んで美しく、遠くまで響く。
【科学的見解】
アカハラは、ヒタキ科大型ツグミ類の鳥類で、日本全国に生息しており、本州中部以北の山林で繁殖し、冬期は暖地や低地に移動する。名前の通り、胸部から腹部が橙赤色をしている。近縁種としては、同じ色彩をしたアカコッコという鳥類が知られているが、アカコッコは伊豆諸島やトカラ列島に生息する留鳥であるため、分布が極度に限られている。本種は、雑食性で、樹上の木の実や地上付近の落ち葉の下に隠れている小動物を捕食する。産卵期は五月から八月で、三個から五個程度産卵する。(藤吉正明記)

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小雀(こがら) 三夏

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【解説】
九州以北の山地の林に生息する。四十雀より小さく日雀よりやや 大きい十三センチ。喉と額から頭部までが黒く、ベレー帽をかぶ ったよう。顔から頸は白く背は灰褐色。さえずりは高い声でツチ ーツチー。
【科学的見解】
コガラは、シジュウカラ科の鳥類で、九州から北海道までの山地の主に広葉樹林内に留鳥として生息する。産卵期は五月から七月で、五個から九個程度産卵する。冬期においても山地で生息し、秋に植物の種子を貯食して餌にしている。近縁の似た種としては、北海道に留鳥として生息するハシブトガラや本種と同じ生息域の山地の主に針葉樹林を好むヒガラが知られている。(藤吉正明記)
【例句】
朝凪や小雀のとまるみをつくし
蓼太「蓼太句集初編」

一本の木に鈴なりの小雀かな
一茶「七番日記」

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桑扈(いかる)三夏

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https://kigosai.sub.jp/001/wp-content/uploads/2010/03/ikaru.mp3
【子季語】
鵤/斑鳩/豆回し
【解説】
九州以北に分布し、平地から山地の落葉広葉樹林に生息する、二 十三センチほどの鳥。灰色の体は太目で、黄色く大きな嘴が目 立つ。キキョコキーとさえずる。豆を口にふくんでくるくる回し ながら縦に割る習性があるので、豆回しともいう。
【科学的見解】
イカルは、アトリ科の鳥類で、九州以北から北海道までの低山から山地の落葉広葉樹林内で繁殖する。冬期は、暖地や低地に移動する個体もいる。近縁種としては、コイカルが知られており、主に冬鳥として西日本に渡来する。本種は、嘴が黄色に対して、コイカルは嘴が橙色であるため、識別しやすい。両種ともに主に木の実・種子を採食する。産卵期は五月から七月で、三個から四個程度産卵する。(藤吉正明記)

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野路子(のじこ) 三夏

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【解説】
本州中部と東北地方の標高一五〇〇メートル以下の林に局地的に渡来し繁殖する、十四センチほどの鳥。背は灰黄緑色で喉から腹は黄色く脇に褐色の斑がある。白いアイリングがある。美しい声で長鳴きするので、古くから飼鳥とされていた。

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磯鵯(いそひよどり) 三夏

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【解説】
本州から九州に分布し、岩や礫のある場所を好み、海岸の岩場や崖、河川などに生息する、二十三センチほどの鳥。雄は頭部から背、尾までの上面と顔、喉から胸までが明るい青色で、腹から下は赤褐色。ヒーチョイチョピーチョなどと大きな澄んだ声でさえずる。
【科学的見解】
イソヒヨドリは、ヒタキ科の鳥類で、日本全国の海岸等の岩場で留鳥もしくは漂鳥として生息しており、北海道においては夏鳥として渡来する。磯という名前の通り、海岸付近を主な生息場所としているが、近年では海岸から内陸地の都市部や住宅地等にも生息地を拡大している。営巣場所は、岩やビル等の人工物の隙間を利用し、枯草等を集めて椀形の巣を作る。産卵期は三月から六月で、産卵数は五個から六個とされている。(藤吉正明記)

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玉鴫(たましぎ) 三夏

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【解説】
中国南部からマレー半島、インド、アフリカ南部、東オーストラリアなどに繁殖する鳥で日本に繁殖するのは珍しいが、北陸、関東以南の水田、湿地、休耕田で生息する。二十四センチ程。雄より雌の方が色彩が派手。雄は頭部から上面にかけて褐色、喉から胸は灰褐色で腹は白い。雌は額から頸が赤褐色で胸は黒い。アイリングとその後方に勾玉のような模様がある。一妻多夫で雄が子育てをする。
【科学的見解】
タマシギは、タマシギ科の鳥類で、東北以南の地域に留鳥もしくは漂鳥として生息しているが、個体数は少ないとのことである。生息環境は、草の生えた水田等の湿地を好み、草の種子や小動物等を捕食している。巣は草の茂み等の地上に作り、枯草を寄せて皿形をしている。産卵期は四月から七月で、四個程産卵する。(藤吉正明記)

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蒿雀(あおじ/あをじ) 三夏

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【解説】
本州中部以北の山地の林で繁殖し、冬は平地や市街地にも生息する、十六センチほどの鳥。背は緑褐色であるが、喉から腹は黄色で黒い小斑点がとび、地面に降り立つ時などはその黄色が目につく。チョロピーチョッピーチリリとゆっくりしたテンポでさえずる。
【科学的見解】
アオジは、ホオジロ科の鳥類であり、夏鳥として本州や北海道に渡来し繁殖する。近縁種としては、シマアオジ、ノジコ、クロジなどが知られている。本種は、明るい林や草原に接した林の林縁部でイネ科植物の枯葉や茎を用いて椀型の巣を作り営巣する。産卵期は五月から七月で、四個から五個程度産卵する。群れで行動することはあまりなく、地上に落ちた草の実などを餌にしている。(藤吉正明記)

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岩雲雀(いわひばり/いはひばり) 三夏

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【子季語】
岳雀
【解説】
本州中部の高山の森林やハイマツ帯、岩場で繁殖する、十八センチほどの鳥。頭部、頸から胸にかけては暗灰色、背や胸は褐色に黒や白の縦斑がある。さえずりはチュチュリチュチュリビュリルピッピッピッなどと色々な声を組み合わせ、柔らかく声量がある。 余り人を怖れず山小屋の残飯をあさりにきたりする。
【科学的見解】
イワヒバリは、イワヒバリ科の野鳥で、本州中部から東北地域の高山及び山地の岩場で留鳥として生息している。本種は、雌雄同色であり、産卵期は六月から七月で、卵数は三個から四個とされている。高山の山小屋付近で見かける場合が多い。近縁種としては、カヤクグやヤマヒバリが知られている。(藤吉正明記)

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