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季語と歳時記

きごさい歳時記

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野稗(のびえ) 初秋

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【子季語】
犬稗/毛犬稗/水稗/草稗
【解説】
イヌビエの別称として野稗さすこともあるが、概はヒエ属の野生種を総称してノビエという。
【科学的見解】
野稗は、日本の野生種であるヒエ属全体をさす広義の意味とその一種のイヌビエのみをさす狭義の意味が含まれる。栽培穀物であるヒエに対して、日本のイネ科ヒエ属の野生種は五種(変種を含む)存在しており、その代表がイヌビエである。イヌビエは、本州から琉球までの水田周辺に生育し、小穂に長い芒がある個体から無芒まで変異の幅が広いため、識別に苦労する。その他には、小穂の大きいタイヌビエや小穂が小さいワセビエ、またヒメタイヌビエ、ヒメイヌビエが存在する。(藤吉正明記)

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思草(おもいぐさ/おもひぐさ) 仲秋

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nanbangiseru【子季語】
きせる草/オランダぎせる/南蛮煙管
【解説】
イネ科やカヤツリグサ科のススキ、ミョウガ、サトウキビなどの植物に寄生する一年草。花の姿からその名がつけられた、別名ナンバンギセル。日本を始め中国、アジアに広く分布する。七、八月頃淡紫色の筒型の花を横向きにつける。万葉集にもその名が出てくる。
【科学的見解】
思草の標準和名は、ナンバンギセルであり、北海道から沖縄まで広く分布する寄生植物である。ふつう日本では、ススキに寄生している場合が多く、秋にススキの株元付近で花が見られる。ナンバンギセルは、根に寄生し、宿主の光合成産物を受け取ることで大きくなり、開花の時のみ地上に現れる。(藤吉正明記)

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錦草(にしきそう/にしきさう) 初秋

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【子季語】
地錦/乳草/いちぐさ
【解説】
トウダイグサ科の一年草、本州から九州に広く分布。道端、荒地、畑などどこにでも生育する。地面を這って広がり茎は細く赤味を帯びる。コニシキソウとは葉が長楕円形で斑点をもたないことで区別される。六月から九月に、葉の脇に淡い赤紫の杯状花をつける。茎を傷付けると白色の液を出す。秋になると紅葉する。
【科学的見解】
ニシキソウは、本州から九州及び東アジアからヨーロッパの温帯に広く分布するトウダイグサ科の一年草である。似た種としては、葉に斑紋が入るコニシキソウや茎が立ち上がるオオニシキソウなどが存在する。両種ともに外来植物である。(藤吉正明記)

横たわす柄杓の露や錦草
惟然「己が光」

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巴草(ともえそう/ともゑさう) 初秋

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【子季語】
鞆絵草
【解説】
オトギリソウ科の多年草で、日当りの良い山地や草原に生える。高さは五十センチから一メートルを越えるものもある。葉は対生し茎を抱く。五弁の花びらが軽くねじれ「卍」の形に見えることからこの名がある。多数のおしべが目立ち未央柳の花に似ている。花期は七、八月。
【科学的見解】
トモエソウは、オトギリソウ科の多年草で、日本各地の日当たりの良い山野草地に生育している。名の由来は、五枚の花弁が渦巻状(巴状)となっているため、その名が付けられた。近縁種としては、オトギリソウやフジオトギリ、ビヨウヤナギなどが存在し、どの種も黄色の花弁となるが、本種ほど花弁が渦巻いていないため、その点で区別することができる。(藤吉正明記)

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弟切草(おとぎりそう/おとぎりさう) 初秋

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【子季語】
おとぎりす/薬師草/青薬/小連翹
【解説】
平地や山地の道ばた、草原に自生するオトギリソウ科の多年草。七月から八月ころ枝分かれした先に、一・五センチくらいの一日限りの黄色い花をつける。広披針形の葉は対生する。利尿、虫下し、切り傷、止血、神経痛などの薬効がある。物騒な名前の由来は、兄が秘密にしていた鷹の傷薬を弟が他人にもらしたため、怒った兄が弟を切り殺してしまったという平安時代の伝説による。
【科学的見解】
オトギリソウは、北海道から琉球に分布するオトギリソウ科オトギリソウ属の植物である。葉腋から出た茎先に黄色の花を多数つけるのが特徴である。本種には変種が多く存在し、茎が数本束生するフジオトギリ、ガク片に黒い点がほとんどないシナノヤマオトギリ、本州中北部に分布するオクヤマオトギリ、北海道大雪山に分布するエゾヤマオトギリなどが知られている。(藤吉正明記)

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松虫草(まつむしそう/まつむしさう) 初秋

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【子季語】
山蘿蔔/輪鋒菊/高嶺松虫草
【解説】
マツムシソウ科の多年草で、日本各地の高原や低山に生育する。丈は六十センチから七十センチくらいで、初秋うす青紫色の花を柄の先端につける。四センチくらいの花は中心が菊のように筒状花となり、周縁を花びらが取り巻く。一説にはマツムシの鳴く頃咲くのでこの名があるといわれる。西洋松虫草のように園芸化されたものもある。

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茜草(あかね) 初秋

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【子季語】
あかねかづら
【解説】
アカネ科のつる性他年草。中国、朝鮮、日本各地の山野、林道脇などに自生する。蔓性であるが巻きつくより、四角い茎に生えた棘を利用して他の植物を引っかけたり、からみつたりして成長する。各節に四枚の葉が輪生し八、九月頃白色の小花をつける。根から赤い染料を採る。生薬の茜根(せいこん)は止血剤として用いられる。
【科学的見解】
アカネは、本州から九州の山野に普通に見られる多年草である。茎や葉には逆向きの刺があり、ハート型をした四枚の小葉を輪生につけるところが特徴である。つる性植物の這い上がり戦略はいろいろ方法があるが、本種は植物体全体に存在する刺を利用し、周辺植物に頼りながら伸長し、光を受け取っている。同属近縁種としては、小葉が六から八枚輪生するオオアカネが知られている。(藤吉正明記)

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小水葱の花(こなぎのはな) 仲秋

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【子季語】
子葱の花/花こなぎ/細水葱の花
【解説】
ミズアオイ科の一年草。名の由来は小形のナギ(ミズアオイ)で、水田においては根強い雑草として嫌われる。二センチくらいの紫色の花は自花受粉し、葉よりも花茎が低い。東南アジア原産で稲作に伴って渡来した帰化植物。水路などに大量発生することもある。
【科学的見解】
コナギは、ミズアオイ科の一年草で、本州から沖縄までの水田付近の湿地に生育している。葉は光沢があり、心形から長楕円形をしている。花は、六枚の紫色の花弁を持ち、葉柄の付け根に複数つける。本種は、水田内の湿り気のある環境に最も適応した種である。近縁種としては、同じ属にミズアオイが存在するが、ミズアオイは近年多くの都道府県において激減している絶滅危惧種であるため、ほとんど見かけることはない。(藤吉正明記)
【例句】
なまぐさし小葱が上の鮠の腸
芭蕉「笈日記」

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沢桔梗(さわぎきょう/さはぎきやう) 初秋

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【子季語】
ちょうじな
【解説】
キキョウ科の多年草。全国の山野の湿った所や湿原に生え、群生することもある。高さは一メートルくらいにもなり、茎は中空。葉は互生して笹形。花期は八月から九月頃で濃紫の唇形花を房状につける。
【科学的見解】
サワギキョウは、北海道から九州の湿地に生育する多年草である。キキョウに似た紫の花を咲かせ、水辺に生えることからその名がついた。近年、全国的に個体数が減少している。特に、平野の湿地では、その姿をほとんど見られなくなった。(藤吉正明記)
【例句】
村雨や見る見る沈む沢桔梗
幾葉「卯辰集」

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大文字草(だいもんじそう/だいもんじさう) 初秋

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【解説】
ユキノシタ科の多年草。日本全国の山地の湿った岩場に自生。七月から十月にかけて、三十センチくらいの花茎の先に、白い花をまばらにつける。五弁の花びらのうち下の二弁が大きく、その様子が大の字に似ているためこの名がある。葉は腎円形で浅く、五から十裂し、裏面は白色か紫色をおびる。
【科学的見解】
ダイモンジソウは、ユキノシタ科の多年草で、北海道から九州までの湿り気のある主に岩上に生育している。五枚ある花弁が漢字の大の字に似ていることから名が付けられた。しかし、本種と同じく花が大の字に見える種はジンジソウ、モミジバセンダイソウ、ユキノシタ、ハルユキノシタなど複数存在するため、識別には注意が必要である。(藤吉正明記)

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