↓
 

季語と歳時記

きごさい歳時記

カテゴリーアーカイブ: 1基本季語

投稿ナビゲーション

← 古い投稿
新しい投稿 →

春眠(しゅんみん)三春

季語と歳時記

【子季語】
春酔、春の眠り、春眠し
【関連季語】
朝寝
【解説】
春の眠りをいう。長閑で暖かい春は寝心地よく夜が明けても、中々目が覚めない。「唐詩選」中の孟浩然の詩「春眠暁を覚えず、処処啼鳥を聞く」に由来する季語。昼夜を問わず朝方の眠り(朝寝)をさすこともある。
【例句】
鬢掻くや春眠さめし眉重く 
杉田久女 (ホトトギス)

春眠の大き国よりかへりきし
森澄雄「游方」

カテゴリー: 1基本季語, d生活

鞦韆(しゅうせん、しうせん)三春

季語と歳時記

【子季語】
秋千、ぶらんこ、ふらここ、ふらんど、ゆさわり、半仙戯
【解説】
ぶらんこのこと。上方に渡した棒や梁から二本のロープをたらして台座を吊った遊具。台座に乗り、足を前後させたり伸縮させたりしてこぐと大きく揺れる。寒い間はかえりみられることもないが、暖かくなるにしたがって、子供たちを誘う。
【来歴】
『増山の井』(寛文7年、1667年)に所出。
【文学での言及】
春宵一刻値千金 (しゅんしょういっこくあたいせんきん)
花有清香月有陰 (はなにせいかあり、つきにかげあり)
歌管樓臺聲細細 (かかんのろうだいこえさいさい)
鞦韆院落夜沈沈 (しゅうせんいんらくよるちんちん) 
蘇東坡『春夜』
 春の宵は素晴らしい、この一時が千金にも値するほどである。
 花は清らかな香を放ち、月に淡々と影が差す。
 楼台から流れていた歌や器楽の音も今は細々としている。
 庭の鞦韆も静かに垂れて、夜はいよいよ更けてゆく。
【例句】
ふらここの會釋こぼるや高みより
太祇「太祇句選」

ふらんどや桜の花をもちながら
一茶「一茶句集」

鞦韆の月に散じぬ同窓會
芝不器男「芝不器男句集」

鞦韆に腰かけて読む手紙かな
星野立子「立子句集」

カテゴリー: 1基本季語, d生活

石鹸玉(しゃぼんだま)三春

季語と歳時記

syabondama
【子季語】
たまや
【解説】
石鹸水をストローの先につけ、軽く息を吹き込んで泡を膨らませる遊び。すぐに割れることもあれば風に乗って遠くまで飛ぶこともある。春らしいのどかな遊びである。
【例句】
向う家にかがやき入りぬ石鹸玉
芝不器男「不器男全句集」

うすうすと幾つもあげぬ石鹸玉
原石鼎「花影」

ふりあふぐ黒きひとみやしやぼんだま
日野草城「花氷」

石鹸玉の息ゆらゆらと円かさよ
島村元「島村元句集」

カテゴリー: 1基本季語, d生活

風車(かざぐるま)三春

季語と歳時記

【子季語】
風車売
【解説】
紙やセルロイドなどに切込みを入れて車輪形を作り、風の力でくるくると回す。一年中手に入るが、春風を受けて軽やかに回る様子はいかにも楽しい。
【来歴】
『毛吹草』(正保2年、1645年)に所出。
【例句】
風車まはり消えたる五色かな
鈴木花蓑「鈴木花蓑句集」

あたたかき風がぐるぐる風車
正岡子規「子規全集」

カテゴリー: 1基本季語, d生活

風船(ふうせん)三春

季語と歳時記

【子季語】
風船売、紙風船、ゴム風船、風船玉
【解説】
紙風船とゴム風船がある。写真のように五色の紙を張り合わせたのが紙風船、ゴム風船は薄いゴムの袋に空気や水素ガスなどを入れたもの、縁日などで売られる。
【例句】
風船のはやりかしぎて逃げてゆく
鈴木花蓑「鈴木花華句集」

つながれてゐて風船の土を打つ
加藤楸邨「怒濤」

荒海の佐渡のみやげや紙風船
長谷川櫂「鶯」

カテゴリー: 1基本季語, d生活

凧(たこ)三春

季語と歳時記

【子季語】
いかのぼり、いか、はた、字凧、絵凧、奴凧、凧揚げ、凧合戦、六角凧、連凧、カイト、洋凧
【解説】
竹ひごの骨組みに和紙を張った遊び道具。風の力で空高く揚げて楽しむ。子どもが揚げるもののほかに、凧合戦として上げられる巨大なものもある。江戸時代の歳時記『増山の井』には、「春の風は下から吹上げるので、凧がよく上がる」とある。
【来歴】
『増山の井』(寛文7年、1667年)に所出。
【例句】
夕ぐれのものうき雲やいかのぼり
才麿「其袋」

凧きのふの空のありどころ
蕪村「蕪村句集」

山路来て向ふ城下や凧の数
太祇「太祇句選後篇」

いかのぼり東寺八坂の塔の間
蝶夢「草根発句集」

凧だいたなりですやすや寝たりけり
一茶「七番日記」

人もなし野中の杭の凧
正岡子規「子規句集」

うまや路や松のはろかに狂ひ凧
芝不器男「芝不器男句集」

凧のぼるひかりの網の目の中を
飯田龍太「山の影」

カテゴリー: 1基本季語, d生活

花見(はなみ) 晩春

季語と歳時記

【子季語】
お花見、花の宴、花巡り、花見客、花見舟、花見酒、花の茶屋、花の酔
【関連季語】
花、桜、桜狩、夜桜、花筵
【解説】
桜の花をめでること。単に花をながめるだけでなく、桜の花の下で行われる宴会も花見という。
【来歴】
『をだまき綱目』(元禄10年、1697年)に所出。
【例句】
みよし野は右往左往の花見かな
貞室「大和順札」

平樽や手なく生まるる花見酒
西鶴「大矢数」

骸骨のうへを粧うて花見かな
鬼貫「鬼貫句選」

草枕まことの花見しても来よ
芭蕉「茶のさうし」

景清も花見の座には七兵衛
芭蕉「翁草」

京は九万九千くんじゆの花見哉
芭蕉「詞林金玉集」

花見にとさす船おそし柳原
芭蕉「蕉翁句集」

四つごきのそろはぬ花見心哉
芭蕉「炭俵」

花見にと母につれだつめくら児
其角「続虚栗」

何事ぞ花見る人の長刀
去来「曠野」

半ば来て雨に濡れゐる花見かな 
太祇「太祇句選後篇」

花見戻り丹波の鬼のすだく夜に
蕪村「蕪村遺稿」

傾城は後の世かけて花見かな
蕪村「蕪村句集」

恋ゆゑや花見の場の色紙売り
凉菟「眉山」

たらちねの花見の留守や時計見る
正岡子規「子規句集」

カテゴリー: 1基本季語, d生活

摘草(つみくさ)三春

季語と歳時記

tumikusa【子季語】
草摘む、蓬摘む、蓬籠、土筆摘む、芹摘む
【解説】
野原に出て、嫁菜、蓬、土筆、蒲公英、げんげ、芹などをを摘むこと。摘んだ草は生のまま、あるいは煮て食べたり、薬味などに用いる。
【来歴】
『俳諧曲尺』(明和87年、1771年)に所出。
【文学での言及】
籠(こ)もよ み籠持ち 掘串(ふくし)もよ み掘串持ち この丘に 菜摘(なつ)ます子 家告(の)らせ 名告らさね そらみつ 大和の國は おしなべて われこそ居(を)れ しきなべてわれこそ座(ま)せ われこそは 告らめ 家をも名をも 雄略天皇『万葉集』
【例句】
摘草やよそにも見ゆる母娘
太祇「太祇句選」

寝転んで若草摘める日南かな
一茶「寛政句帖」

二人ゐてよそよそしさよ芹摘めり
松本たかし「たかし句集」

摘草や三寸程の天王寺
正岡子規「子規句集」

カテゴリー: 1基本季語, d生活

野遊(のあそび) 晩春

季語と歳時記

noasobi【子季語】
山遊、野がけ、春遊、ピクニック
【解説】
春の山野に遊ぶこと。飲食を楽しんだり、遊びに興じたり、花や草を摘んだりして過ごす。
【来歴】
『増山の井』(寛文7年、1667年)に所出。
【例句】
野遊びや草のむしろも譲り合
雙鳥「さきつる」

野遊びや肱つく草の日の匂ひ
大須賀乙字「新春夏秋冬」

野遊やよそにも見ゆる頬冠
村上鬼城「新春夏秋冬」

カテゴリー: 1基本季語, d生活

潮干狩(しおひがり、しほひがり) 晩春

季語と歳時記

【子季語】
汐干、潮干貝、潮干籠、潮干船
【解説】
潮が引いた砂浜でアサリ、ハマグリなどの貝をとること。旧暦の三月三日ころの大潮は、潮の干満の差が大きく、干潟が大きくなるので潮干狩りに適している。
【来歴】
『俳諧寄垣諸抄大成』(元禄8年、1695年)に所出。
【例句】
歩み来ぬ岬のなりに潮干狩 
白雄「白雄句集」

しほひ狩もみうら既にぬれむとす
大江丸「はいかい袋」

汐干くれて蟹が裾引くなごりかな
嵐雪「虚栗」

三月の四日五日も汐干かな 
許六「正風彦根躰」

ざうり買ふ小家うれしき汐干かな
蕪村「落日庵句集」

照りつけて海草匂ふ汐干かな
樗良「題林集」

汐干より今帰りたる隣かな  
正岡子規「子規句集」

絶壁のほろほろ落つる汐干かな
前田普羅「普羅句集」

カテゴリー: 1基本季語, d生活

投稿ナビゲーション

← 古い投稿
新しい投稿 →
ことば検索


ヒット項目が多くなりすぎる季語です。下の文字を直接、クリックしてください。

春、梅、桜、花、夏、祭、秋、月、冬、雪、初春

 きごさいBASEへ


季節文化を発信

NPO法人「きごさい」(季語と歳時記の会)は、ネット歳時記「きごさい」を中心に季節文化を発信する仕事をしています。その活動はボランティアのみなさんの力で運営されています。賛同される方はご参加ください。

きごさいの仕事

  • インターネット歳時記「きごさい歳時記」
  • 山桜100万本植樹計画
  • 「きごさい」の発行
  • きごさい全国小中学生俳句大会
    • これまでの受賞句

メニュー

  • top
  • デジタル句集
  • お問合せ
  • 管理

リンク

  • きごさいBASE
  • カフェきごさい
©2026 - 季語と歳時記
↑