【子季語】
小定考
【解説】
平安時代の宮中での儀式。陰暦八月十一日に六位以下の官人の一年間の成績を考慮し、昇進を定めた。「上皇」と音が一緒になるので「こうじょう」と読ませた。
【例句】
定考や身は六芸に達しけり
高田蝶衣「最新二万句」
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苗代時(なわしろどき/なはしろどき )晩春
【子季語】
苗代寒
【解説】
小さな田で苗を育てる時期。細く短い稲の苗がびっしりと生え揃って、初々しい緑が目を引く。苗は育つと本田に植えられる。
司召(つかさめし) 仲秋
【子季語】
秋の除目/京官除目
【解説】
平安時代、朝廷では春と秋二回の任命式があった。春が地方官吏を任命であるのに対し、秋には「司召」といって中央官吏の任命が行なわれた。六位以上の官人が栄爵をを賜るものであった。
【例句】
拝すとて烏帽子落とすな司めし
太祇「題林集」
松毟(まつむしり) 三春
【子季語】
まつくぐり
【解説】
菊戴ともいい日本最小の小鳥。頭頂部が黄色で、雄は中心部が赤い。羽根は黒っぽく小さな白い斑がある。松の若葉を食べる。春、シベリア等から渡って来る。
【科学的見解】
キクイタダキは、別名として「まつむしり」や「まつくぐり」とも呼ばれている。本種は、キクイタダキ科の野鳥で、本州中部以北の地域で繁殖し、冬期になると低山の針葉樹が多い森や林に移動する。また、本種はカラ類(コガラ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ等)やエナガ等と混群を形成し、群れ行動を行うことで外敵から身を守っている。産卵期は六月から七月で、五個から八個程度産卵する。(藤吉正明記)
郁子の花(むべのはな) 晩春
山王祭(さんのうまつり/さんわうまつり) 晩春
【子季語】
日吉祭/申祭/午の神事/未の御供/猿の神供
【解説】
四月十四日。滋賀県大津市坂本町の日吉神社の例祭。四月三日の 大榊伐り出しからはじまり、十二日夜は松明の灯かりの中神輿が山を馳けおりる。勇壮華麗な祭である。飛騨高山でも四月十四~十五日に行われる。東京永田町の日枝神は六月十日~十六日で夏 祭りである。
桃の節句(もものせっく) 仲春
【子季語】
三月節句/弥生節句/雛の節句/桃の日/桃花の節
【解説】
三月三日に女児のいる家では雛を飾り、桃の花、白酒等を供え子の成長を祝う。明るく華やかな行事。五節句のひとつ。
【例句】
娵らせて娘の空や雛節句
許六「正風彦根躰」
明日しらぬ雛の栄耀やけふの桃
支考「三日月日記」
しめやかな雨も女の節供かな
蝶夢「草根発句集」
旅人の桃折りてもつ節句かな
樗良「樗良句集」
桃の日や下部酒もる蒸蝶
白雄「白雄句集」
桃の日や深草焼のかぐや姫
一茶「七番日記]
母子草(ははこぐさ) 晩春
【子季語】
鼠麹草(ほうこぐさ)/ははこ/ほうこ/御形蓬
【解説】
キク科の多年草。人里近くのどこにでも自生している。葉や茎が、柔らかな白毛に覆われているため、全体が白っぽく優しい感じがする。ヘラ形の葉の間からのびた花茎に、小さなつぶつぶの黄色い頭頂花を球状につける。春の七草のオギョウは母子草のロゼット(根出葉)である。
【科学的見解】
ハハコグサは、キク科の一年草もしくは越年草であり、北海道から沖縄までの路傍や田畑、荒れ地などに普通に生育している。花序には舌状花はなく、すべてが筒状花で構成されている頭花をつけ、葉の表面には白軟毛を密生させることが特徴である。近縁の種としては、ヨーロッパから西アジア原産のセイタカハハコグサが帰化しており、また本種との雑種も存在することが知られている。(藤吉正明記)
【例句】
すりこぎや父はおそろし母子草
路通「雷盆木」
嫁菜(よめな) 仲春
入学試験(にゅうがくしけん/にふがくしけん) 仲春
【子季語】
受験/受験生/受験子
【解説】
二月~三月頃行われる入学のための試験。私学では幼稚園、小学校から、公立は高校、大学に入るために生徒や学生は受験する。有名校へ入るには過酷な試験勉強を強いられるため、受験地獄などという言葉生まれた。


