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季語と歳時記

きごさい歳時記

作成者アーカイブ: dvx22327

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寒の内(かんのうち)晩冬

季語と歳時記

【子季語】
寒中、寒、寒四郎、寒九
【解説】
寒の入(小寒の日)から、立春の前日までをいう。単に寒とも寒中ともいう。太平洋側はからりと晴れる日が続き、日本海側は鉛色の雪雲に覆われる。大寒、小寒など、類季語は微妙に配されているので、体感を踏まえつつ用いたいもの。
【例句】
干鮭も空也の痩せも寒の内
芭蕉「膳所歳旦帳」

のら猫の声もつきなや寒のうち
浪化「有礎海」

海老焼きてやまひに遊ぶ寒の内
樗良「樗良発句集」

薬のむあとの蜜柑や寒の内
正岡子規「子規句集」

美食して身をいとへとや寒の内
村上鬼城「定本鬼城句集」

湯に透きて寒九の臍ののびちぢみ
加藤楸邨「吹越」

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年の夜(としのよる)暮

季語と歳時記

【子季語】
除夜、年一夜、年夜、年の晩、除夕
【解説】
大晦日の夜。除夜ともいう。一年のけじめの日であり、その年の息災を感謝し、来る年の家内安全を願う夜である。
【例句】
年の夜の鰤や鰯や三の膳
去来「己が光」

山伏や出立そろはぬ除夜の闇 
正秀「己が光」

いざや寝ん元日は又あすのこと
蕪村「蕪村遺稿」

除夜の妻白鳥のごと湯浴みをり
森澄雄「雪櫟」

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大晦日(おおみそか、おほみそか)暮

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【子季語】
大三十日、大歳、除日、大年
【解説】
晦日は三十日とも書き、月の第三十番目の日。転じて、月の末日をいう。大晦日は即ち一年の最後の十二月三十一日のこと。「大つごもり」ともいう。
【例句】
大晦日定めなき世のさだめ哉
西鶴「類題発句集」

大年も雀の遊ぶ垣ほかな
杉風「杉風句集」

鶴おりて日こそ大きに大晦日
其角「五元集」

侘しさや大晦日の油売り
會良「翁草」

大年やころほひわかぬ燠くづれ 
芝不器男「不器男全句集」

吹き晴れし大つもごりの空の紺
星野立子「句日記Ⅰ」

大年の法然院に笹子ゐる
森澄雄「鯉素」

入りてゆく眠りの壺に年の雨
森澄雄「游方」

大年の梵鐘を音揺らぎ出づ
長谷川櫂「初雁」

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行く年(ゆくとし)暮

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【子季語】
暮れ行く年、年逝く、年流る、流るる年、年浪流る、去ぬる年、年送る、年歩む
【解説】
押し詰まった年末、忙しい日々の束の間に、過ぎ去ったこの年を思い浮かべる。また残り少なくなった暮れの日数にも感慨深いものがある。
【例句】
行く年や石噛みあてて歯にこたへ
来山「元禄七年歳旦牒」

行年や芥流る々さくら川
蕪村「夜半亭」

行年の脱けの衣や古暦
蕪村「落日庵」

行く年や空の青さに守谷まで
一茶「我春集」

年を以て巨人としたり歩み去る
高浜虚子「五百句」

ゆく年の調度の中の覆鏡
原石鼎「全句集」

悪妻の悪母の吾の年いそぐ
竹下しづの女「はやて」

年過ぎてしばらく水尾のごときもの
森澄雄「花眼」

激流に呑まるるごとく年は去る
長谷川櫂「初雁」

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年の暮(としのくれ)暮

季語と歳時記

【子季語】
歳末、歳晩、年末、年の瀬、年つまる、年暮る、年尽く、暮、年深し、年堺
【解説】
十二月も押し詰まった年の終わりをいう。十二月の中旬頃から正月の準備を始める地方も多く、その頃から年の暮の実感が湧いてくる。現代ではクリスマスが終わったあたりからその感が強くなる。
【例句】
年暮れぬ笠きて草履はきながら
芭蕉「野ざらし紀行」

成にけりなりにけり迄年の暮
芭蕉「江戸広小路」

わすれ草菜飯に摘まん年の暮
芭蕉「江戸蛇之鮓」

めでたき人のかずにも入む老のくれ
芭蕉「栞集」

月雪とのさばりけらしとしの昏(くれ)
芭蕉「続虚栗」

旧里や臍の緒に泣としの暮
芭蕉「笈の小文」

皆拝め二見の七五三(しめ)をとしの暮
芭蕉「幽蘭集」

これや世の煤にそまらぬ古合子
芭蕉「勧進牒」

古法眼出どころあはれ年の暮
芭蕉「三つのかほ」

盗人に逢うたよも有年のくれ
芭蕉「有磯海」

蛤のいける甲斐あれとしの暮
芭蕉「薦獅子集」

分別の底たゝきけり年の昏(くれ)
芭蕉「翁草」

追ふ鳥も山に帰るか年の暮
丈草「韻塞」

このくれも又くり返し同じ事
杉風「炭俵」

去ね去ねと人にいはれつ年の暮
路通「猿蓑」

ともかくもあなた任せのとしの暮
一茶「おらが春」

たらちねのあればぞ悲し年の暮
正岡子規「子規句集」

神垣の内の別墅や年の暮
松本たかし「松本たかし句集」

山草の袈裟繕うて年暮れぬ
尾崎紅葉「紅葉句集」

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師走(しわす、しはす)暮

季語と歳時記

【子季語】
極月、臘月、春待月、梅初月三冬月、弟月、親子月、乙子月
【解説】
陰暦十二月の異称だが陽暦でも使われる。語源については諸説あるが、この月には師(僧)が仏事などで忙しく走り回ることから、というのが一般的であろう。
【例句】
月白き師走は子路が寝覚かな
芭蕉「泊船集」

旅寝よし宿は師走の夕月夜
芭蕉「熱田三歌仙」

雪と雪今宵師走の名月か
芭蕉「笈日記」

何に此師走の市へ行烏
芭蕉「生駒堂」

中ゝに心をかしき臘月(しわす)哉
芭蕉「芭蕉書簡」

銭湯の朝かげきよき師走かな
惟然「有磯海」

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冬至(とうじ)仲冬

季語と歳時記

【子季語】
冬至餅、冬至南瓜、一陽来復
【解説】
二十四節の一つで太陽が最も南行し、一年中で昼が最も短く、夜が長い日。十二月二十二日頃にあたる。無病息災を祈って柚子風呂に入ったり、粥や南瓜を食したりする。 
【例句】
待たらんに行ばや我も冬至の日
支考「文星観」

冬至より来るもいまだ雪の空
北枝「柞原」

門前の小家も遊ぶ冬至かな
凡兆「猿蓑」

貧乏な儒者訪ひ来る冬至かな
蕪村「落日庵句集」

禅院の子菓子貰ふ冬至かな
召波「春泥発句集」

鶯のうしろ影見し冬至かな
凡菫「井華集」

日本の冬至も梅の咲きにけり 
一茶「七番日記」

上加茂へふと参りたき冬至かな
蒼虬「蒼虬翁発句」

風雲の少しく遊ぶ冬至かな
石田波郷「病鴈」

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冬ざれ(ふゆざれ)三冬

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【子季語】
冬され、冬ざるる
【解説】
冬になり草木が枯れると共に海、山など見渡す限り荒れ果てた感じをいう。
【例句】
冬ざれや北の家陰の韮を刈る
蕪村「五車反古」

冬ざれや小鳥のあさる韮畠
蕪村「蕪村句集」

冬ざれや足にこたゆる貝の殻
闌更「三傑集」

冬ざれやきたなき川の夕烏
定雅「続明烏」

冬ざれの厨に赤き蕪かな 
正岡子規「子規句集」

冬ざれて火焔つめたき不動かな
正岡子規「子規全句集」

大石や二つに割れて冬ざるる
村上鬼城「定本鬼城句集」

冬ざれや小石を嗅ぎに犬戻る
長谷川櫂「天球」

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立冬(りっとう)初冬

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【子季語】
冬立つ、冬に入る、冬来る、今朝の冬
【解説】
冬の最初の日。二十四節気の一。太陽暦の十一月八日頃。まだそれ程寒くはないが、冬の声を聞くと吹く風もこころなしか冷たく感じられる。
【例句】
あらたのし冬たつ窓の釜の音
鬼貫「仏兄七久留万」

けさの冬よき毛衣を得たりけり 
蕪村「句集拾遺」

菊の香や月夜ながらに冬に入る 
正岡子規「子規句集」

背の陽のたのしくて冬はじまりぬ
日野草城「旦暮」

句を作るこころ戻りぬ冬立ちぬ
日野草城「旦暮」

けさ冬や鯵のひらきに皃ふたつ
長谷川櫂「蓬莱」

きつちりと巻かれしホース冬に入る
高田正子「花実」

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神無月(かんなづき)初冬

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【子季語】
時雨月、神去月、神有月、初霜月
【解説】
陰暦十月のこと。出雲の国に全国の神々が集まり、各地のお宮では神々が留守になるという。急速に季節がうつろう頃でもある。出雲では神在月、神有月ともいう。
【例句】
禅寺の松の落葉や神無月
凡兆「猿蓑」

船馬にまた泣きよるや神無月
去来「去来 発句集」

神無月火ともす禰宜の直キ哉
言水「俳諧五子稿」

柏手もかれ行く森や神無月
也有「蘿葉集」

くれがたや障子の色も神無月
蒼虬「蒼虬翁発句集」

薬草の一束揺れる神無月
飯田龍太「山の木」

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