【子季語】
萩の若葉、若萩、青萩
【解説】
春に萌え出た萩の芽が新葉になること。他の木々の若葉にくらべて柔らかで、はじめは葉が二つに折れている。色合いがことにみずみずしい。
【例句】
萩若葉陋居にあまる風も来る
五百木飄亭「飄亭句日記」
高台寺鶯に萩の若葉かな
岡本癖三酔「癖三酔句集」
【子季語】
萩の若葉、若萩、青萩
【解説】
春に萌え出た萩の芽が新葉になること。他の木々の若葉にくらべて柔らかで、はじめは葉が二つに折れている。色合いがことにみずみずしい。
【例句】
萩若葉陋居にあまる風も来る
五百木飄亭「飄亭句日記」
高台寺鶯に萩の若葉かな
岡本癖三酔「癖三酔句集」
【子季語】
田平子、かわらけ草
【解説】
春の七草のひとつ。野原や田畑に自生する。葉が仏の蓮華座に似ていることからこの名がついた。
【科学的見解】
春の七草の中で取り上げられている仏の座は、標準和名としてコオニタビラコと呼ばれている。コオニタビラコは、本州から九州で見られ、冬期の根出葉はロゼット状(放射状に地を這う形)の形態となっている。水田に多い越年草である。(藤吉正明記)
野寺あれて跡にやはゆる仏の座
貞徳「崑山集」
水仙の堤たづねむ仏の座
尚白「孤松」
七草や何をちなみに仏の座
路通「元禄百人一句」
つむけふも我は蒲団を仏の座
也有「蟻つか」
【解説】
ミカン科の常緑樹。五月から六月にかけて、香りのよい白色五弁の花を咲かせる。果実は正月飾りになるほか、果汁として料理に使われる。
【子季語】
鬼箭木、錦木紅葉、錦木の実
【解説】
ニシキギ科の落葉低木。紅葉が見事で、赤い実が鮮やかなので秋の季語となる。庭木や生垣に植えられ、端山などにも自生する。枝にコルク質の翼が出ている。
【科学的見解】
錦木(ニシキギ)は、北海道から九州の山地にふつうに自生する落葉低木である。枝にコルク質の翼が出来るのが特徴であり、翼ができない種はコマユミと呼ばれている。晩秋、葉中の緑色の成分であるクロロフィルが分解されると葉中には赤色色素であるアントシアニンが多くなり紅葉となる。(藤吉正明記)
錦木は朽ちてうらみの蛍かな
二柳「田のほとり」